１．概要

総合診療・在宅診療を行った専攻医等が日頃の臨床経験を基に地域診断を発表し、振り返り・討議するなどで知識を共有した。また、将来の滋賀県の家庭医療・総合診療の発展を図るべく地域医療教育の方向性・重要性を全員で確認した。

２．講師

浅井東診療所所長／関西医療学センター責任者・指導医　松井善典

医療法人社団弓削メディカルクリニック／滋賀家庭医療学センター教育部門担当指導医　中村琢弥

医療法人社団弓削メディカルクリニック／滋賀家庭医療学センター指導医　大竹要生

３．実施日時

令和２年２月２７日　１４：００～１７：３０

４．実施場所

医療法人社団弓削メディカルクリニック

５．参加対象

専攻医、指導医、地域医療教育に関わる教官等

６．タイムスケジュール

14:00〜14:15 開会・自己紹介・趣旨説明

14:15~17:15 地域診断発表・討議

17:15~17:30 まとめ

７．実際の内容

専攻医、指導医等あわせて１３名の参加をいただいた。

（１）総合診療・在宅診療を学ぶ学習者（専攻医・開業医／他科転向研修生）が経験した非がんの看取り事例を専攻医と指導医で振り返り、臨床上の気付きからえた在宅における非がんの緩和ケアについて知識を共有した。

（２）中小病院勤務中に経験したVIP患者の入院対応について、陰性感情を自覚し、アンガーマネジメントの工夫を共有した事例を通して、専攻医・指導医とともに「難しい医師患者関係」への対処とその際のチーム医療について助言・指導を行なった。

（３）地域医療教育の理想として、現場で経験した難しい事例、悩ましい事例を一人で抱えず、指導医や同僚の助言を参考に今後もこういった場を滋賀医科大学の卒前教育にも生かしていく方向性を全員で確認。

４月からの医学概論やフィールド実習にも盛り込むこととなった。