【第1回 専攻医学習会事業 (医学生との交流事業) 開催要領】
1.開催日時 令和4年11月18日(月)18:00 ~ 20:00
2.開催場所 滋賀医科大学構内での現地開催
3.名称 SCRAP 勉強会 「対面でOSCE対策、やってみよう!」
4.研修会対象者
○JPCA滋賀県支部の医学生・医療関係者
5.目的/内容
(1)「総合診療を学びたい」と考える学習者(医大生)を主体者におき症例プレゼンター、司会、場のマネジメントといったものも医大生に委ねつつOCSE(医療面接試験)の対策講義をOSCE実施済の5年生から4年生へとしてもらう。家庭医・総合診療医には全体的なファシリテーターおよびロールモデルとして参画し、OSCEの学習という手段をもって医大生・専攻医の交流とする目的を達成する。
(2)総合診療医、という選択肢についての認知度を高める。
(3)専攻医と医学生との交流をおこない、身近にロールモデルが存在することを周知する。
(4)JPCA会員と医大生の定期的な交流の場とし、プライマリケアに興味を示す学生の増加・獲得につなげる
(5)すでに7年間2週に一度のペースで継続実施している滋賀医大臨床推論勉強会SCRAPを引き続き継続可能な事業とするべく、定期的な開催につなげる
以 上
令和4年11月18日
医学生との交流事業「第1回専攻医研修会」報告書
主催:日本プライマリケア連合学会滋賀県支部
1.概要 |
SCRAPという名称で臨床推論学習会を2016年より概ね2週に一度、定期開催している。本会は、医大生が主体となって構成された臨床推論勉強会であり、学生の主体性を尊重し自己学習能力の向上を促している。 家庭医・総合診療医に興味を持つ滋賀医科大学の医学生(もしくは滋賀県出身の全国医学部生)が多く参加しており、将来の滋賀県の家庭医療・総合診療の発展を図るべく医学生との交流と啓発につながっている。 今回はOCSE(医療面接試験)の対策という項目名で医大生との学びを共有しつつ、総合診療医としてのメソッドをお伝えする会とする。 |
2.講師 |
双樹会 守上クリニック・よしき往診クリニック 訪問診療部 常勤医師 滋賀家庭医療学センター 遠隔指導医 徳田 嘉仁 |
3.実施日時 |
令和4年11月18日(月) 18:00 – 20:00 |
4.実施場所 |
滋賀医科大学構内教室による現地開催 |
5.参加対象 |
滋賀医科大学 医学生(4年、5年) |
6.タイムスケジュール |
18:00 - 18:10 チェックイン (自己紹介、アイスブレイク) 18:10 - 19:30 OCSE 症例提示 3グループにわかれての実際の医療面接練習 各グループでの振り返り→全体振り返り 合計3症例(3サイクル)実施 19:30 – 19:50 質疑応答 19:50 – 20:00 アウトロ 集合写真の撮影
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7.実際の内容 |
医学生11名、指導医1名、あわせて12名が参加した。 今回は「OCSE(医療面接試験)をうまく合格しよう!」をテーマに医学部4年生のために医学部5年生が症例作成〜準備を行い、そこに家庭医療専門医/総合診療専門医として総合コメントをしつつ、医療面接の極意について学びを深めあった。 今回は直接的な「家庭医の専門性とは?」や「家庭医として生きていくロールモデル」を示すような場ではなかったが、そもそも大学内では”家庭医”と話す機会自体ほとんどなく、存在しているということすらなかなか示せていない中で、直接的なコミュニケーションをとり、関係性を深められたことが良かったと考えている。
なお、SCRAPは約2週に一度の頻度で継続的に年間を通して実施をおこなっており、2021年度は合計21回実施し、のべ参加人数は348人に、2016年〜2022年3月までの6年間合計でいくとのべ参加人数1344人となった。 SCRAPは本年度(2022年度)で7年目に突入しており、長期的継続的に学生の間から総合診療・家庭医療に触れることのできる機会を創出し続けることにつながっていると実感している。2023年4月以降も8年目のSCRAPを引き続きおこなっていく予定であり、今後も家庭医・総合診療医との交流や、キャリアモデル支援として、継続的に関わっていきたい。
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