平成27年7月12日に滋賀県支部のFD研修会(指導医対象の学集会)を長浜で開催しました。

 テーマは昨年2月の初回FD研修会でニーズのあった「学習者-指導医関係のAtoZ」です。

『学習者とどの様に関わるのか?』という切り口で、ニーズ評価などの基本的なスキルから、陰性感情や『困難さとどう付き合うのか?』という複雑な事象についてまで、参加した指導医の経験や持論を共有しました。各指導医から提示された具体的な経験としては「学生のモチベーションの上げ方」「無口で反応が薄い時の指導法」「多忙な指導医への不満への対処」「優秀で挑戦してくる研修医」「多職種との衝突から研修を中断した事例」「コミュニケーションの教え方」「高すぎる研修ニーズをどう現実に落とし込か」などなど多岐にわたりました。何れの事例も参加者が共感しつつ類似の経験や自らの対応方法を紹介し、いずれも時間が足りないほど盛り上がりました。同時に講師の宮地純一郎先生と宮地由佳先生からは、困難な学習者についての医学教育的な考え方や視座と繋げるコメントやミニレクチャーがありました。

指導法やスキルがこのように共有され「学習者の事前の情報収集の方法」「様々な関係作りのノウハウ」「守られた場で指導医が経験と悩みを共有する定期的な場作り」「指導医の限界を伝えること」など、滋賀での家庭医養成が一歩前に進むためのPearlが抽出されました。 

滋賀県支部 事務局 松井善典

 

平成27年7月12日の研修会の後、当日参加された指導医・専攻医先生がたの記念撮影をしました。

 当日都合ににより、WEB参加されました大竹先生も記念写真に参加です。(画像中央)

 前列、右端は雨森正記支部長さんです。

 最後列右端は松井善典副支部長さんです。

 

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