第8回びわ湖

 家庭医療フォーラム参加申込書

 

    学生や初期研修医の質問にも答えてくださいます。                 お気軽にご参加ください。

 

 (1)メイン講演「住民とともに行う地域医療とその教育

 (2)見坂恒明先生(神戸大学大学院医学研究科 医学教育学分野  

    地域医療支援学部門 特命教授

    兵庫県立丹波医療センター地域医療教育センター長

 

  3)開催日時 令和 5年 2月 18日(土曜)15:00~17:00

 (4)開催場所 ホテル&リゾート NAGAHAMA

  (5)対象者   

    ①初期研修医・医学生の希望者

    ②滋賀県指導医および専攻医

    ③日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部会員

 (6)目的・内容

    ①企画全体の目的:学生に総合診療医の活躍を見せて、ロールモデリング

     の会とする。

    ②兵庫県での総合診療医の教育実践とシステムづくりの講演内容をヒント

     に滋賀県での教育やシステムをより良くする学習機会とする。

     ③滋賀の総合診療研修プログラムの存在を研修医・学生に知ってもらう

 (7)申込期限:令和5年2月11日(土)(準備の都合上お願いいたします。)

 (8)このGoogleフォームから申し込んでください。

 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeAtL222ycPDzO6V4AySGwiC-2Qrbfq1ruVATTYM-ic3tywRA/viewform


令和5年2月18日

第8回びわ湖家庭医療フォーラム報告書

主催:日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部

共催:認定NPO法人滋賀医療人育成協力機構

 

 

1.概 要

(1)企画全体の目的:学生に総合診療医の活躍を見せて、ロールモデリングの機会とする。

(2)兵庫県での総合診療医の教育実践とシステムづくりの講演内容をヒントに滋賀県での教育やシステムをより良くする学習機会とする

(3)滋賀の総合診療研修プログラムの存在を研修医・学生に知ってもらう

2.講 師

(敬称略)

見坂恒明(神戸大学大学院医学研究科 特命教授)

雨森正記(弓削メディカルクリニック)

松井善典(浅井東診療所)

楠井 隆(長浜赤十字病院)

大西規史(浅井東診療所)

中川晃輔(長浜赤十字病院)

3.実施日時

令和5年2月18日15時〜17時20分

4.実施場所

ホテル&リゾート長浜(長浜市大島町38番地)

5.参加者

参加者15名(指導医、専門医、看護師、医学生、行政関係者)

6.タイムスケジュール

15:0015:05 オープニング・開会挨拶 (松井副支部長)
15:05
17:15 メイン講演(見坂恒明 神戸大学 特命教授)
       (この間、随時質疑応答あり)

17:1517:20 閉会挨拶・アンケート依頼(雨森支部長・松井副支部長)

7.実際の内容

見坂先生からは丹波医療センターでの実践と教育の話題から、兵庫県全体での知育枠学生や総合診療専門医の育成についてのシステム作りについて話題を聞くことができた。また病院再編で鍵を握る基礎的な医学教育の魅力作り、指導体制、チームづくりなどについて具体的な取り組みを聞くことができた。

雨森先生からは滋賀県での総合診療に強い病院づくり、楠井先生からは再編においての総合診療の重要性、大西先生からは院内の総合診療のリーダーシップや他の科との関係づくり、中川先生は学生・研修医への教育文化についてそれぞれ指定発言を行い、見坂先生の講義の合間に質疑応答や今後の滋賀県での取り組みについての意見交換が大いに盛り上がる内容となった。

 病院再編と病院での総合診療チームの実践と教育において兵庫県は滋賀県の先の先を進んでいることを学び、今回の参加者が次に何をすべきかについても議論できる研修会となった。

 

  第8回びわ湖家庭医療フォーラム終了後アンケート回答一覧  
       
  番号 イベント全体にはどれくらい満足されましたか?  
  1 とてもよかった  
  2 とてもよかった  
  3 よかった  
  4 とてもよかった  
  5 よかった  
  6 とてもよかった  
  7 とてもよかった  
  8 とてもよかった  
  9 とてもよかった  
  10 とてもよかった  
  11 とてもよかった  
       
       
第8回びわ湖家庭医療フォーラム終了後アンケート回答一覧  
       
  番号 今回のフォーラムについて良かった点、改善点などなんでも結構ですのでお願いします。  
  1 実例を挙げてお話しされていた事、会場の学生からの声  
  2 兵庫県で総合診療に取り組んでおられる先生の実際のお話をきけてとても勉強になりました。  
  3 兵庫県での取り組みは良いのですが、滋賀県での取り組みを。  
  4 見坂先生の仕事ぶりや働き方は今の滋賀県に必要なスタイルと発見できた。院内の立場、地域での活動、どれも示唆に富む内容でした。  
  5 他地域での成功事例の共有は、今後の可能性を広げられる良い構造だと思いました。一方で扱われた内容は、ターゲットがかなり広く設定されているのかなと感じる内容でした。  
  6 少し時間がタイトだった  
  7 とても素晴らしい内容なのでもっと多くの方と共有出来ると良いと思います  
  8 よかった点:メイン講義が非常に興味深かったです。また、少人数参加型で意見交換しやすかったです。
改善点:学生の参加数が少ないのが残念でした。総合診療の講演企画は具体的に何が得られるのかわかりにくいのが、広報の難しいところだと思います。この企画に参加すれば、こういう知識やスキルが身につくという明確な達成目標があれば、それが参加の動機づけになるのではないでしょうか。例えば、縫合手技などのミニレクチャーや臨床推論をサブ企画として加えるなどです。学生にとって魅力のある企画(企画内容や目線をどこに設定するか)を考えることで、少しでも参加したいと思えるような雰囲気ができればと思いました。
 
  9 今回ご無理を言って参加させていただき申し訳ありませんでした。ご配慮頂きありがとうございます。  
  10 学生も参加出来て,親しみやすさを感じた講演会でした.  
  11 総合診療医の重要性、またどの様にして医師確保されたのか教えていただき、ありがとうございました。  
       
第8回びわ湖家庭医療フォーラム終了後アンケート回答一覧  
       
  番号 フォー ラムの感想や今後滋賀県で取り組めそうなことを300字以上を目安にお願いします。(県への報告書用です。)  
  1 まずは皆様にご指導いただきながら、地域で育てていただけるような、そんな雰囲気が醸成できればと僭越でございますが夢見ております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。  
  2 なかなか難しいですと思います。兵庫県の場合は、兵庫医大でも県推薦枠で自治医大と同じ待遇(学費全額支給+αなど)で、その分自治医大と同じ卒後9年間の義務年限の先生方がおられます。今日のお話にあった兵庫県の総合診療プログラムにのっている先生方の多くはこの先生方です。県の僻地医療を維持するため、また総合診療医を確保するため、県からかなりのお金が出ていると思います。滋賀県でも可能かどうかはわかりませんが、ある程度の強制力・拘束力がないと、僻地の医療に従事する医師数を保てないのが現実と思います。以前行かせていただいたオーストラリアの場合は、パキスタン・バングラデシュ・スリランカ等の海外出身の医師を受け入れてへき地の医師を確保していました。これは我が国では難しいと思います。どの国・県であっても、僻地の医療に従事する医師を確保するのは困難で、日本(滋賀県)の場合は、医局による派遣、自治医大などによる義務年限のほかは、なかなか方法がないようです。今回の講演でもあった、学生のうちから実習の受け入れ、教育などで地道な努力をしていくしかないとは思いますが、それでも結局は増えないのが実際と思います。長文失礼しました。結局のところ、強制力がないと難しいと思います。  
  3 総合診療医への対応として、雨森先生の熱意に答えるためには、病院レベルでの総合診療のストックが問題かと思います。いつも、長浜日赤の院長先生が参加してもらっているので、なんとか湖北地区で総合診療医を養成できる体制づくり(高島市民とかでも良いのですが、このあたりは、トップの考え方次第です。最も興味を持っておられるんのが長浜日赤かと思われます)が先決かと思われます。拠点作りが優先かと思われます。県立病院であればそこでの検討が重要かと思いますが、トップがどう考えるかが問題です。上川先生:自治医だ出身 東京都 リハビリ専門 がトップになれば良いのですが?)私の息子も総合診療を考えているので自分ではなく、子供のことも考えて。  
  4 総合診療が充実している基幹病院を滋賀県に作る必要性を痛感しました。診療所だけだと多くの医師を抱えられないので、マグネットであり教育の充実している病院が欲しいと思いましたし、そこで活躍する人材も養成したいと思いました。そのためには学術的なアウトプットをしっかりすること、地域を巻き込んだ卒前教育の場をつくること、そして地域枠の学生や研修医の満足する研修環境を作ることが必要だと再認識できました。滋賀県のこれからの大学総合診療も地域基幹病医院と連動して盛り上げる必要を感じました。  
  5 ホストファミリーの募集は参考になったので、ミニマム通しては医療機関の広報誌で、場合によっては新聞の地域版などで全人的の協力をお願いできるといいなと思いました。  
  6 地域で病院再編が議論されている中、急性期機能のみならず、回復期や療養型についても重要要素と認識することが重要である。これらについては、現時点で十分とは言えず、新たな構築が必要である。そのためには中核となる人材の確保、教育システムの確立、地域社会全体からの支持が必要で、当に本日の講演の通り、ヒト、カネ、コネが必要となろう。特に総合診療に期待するところは大きく、現時点では多くが構想段階であるが、皆さんのご協力も得ながら少しずつでも前進していきたい  
  7 病院再編にあたり、各医療機関の規模や特徴を生かした医療体制の提供はとても重要だと考える。そしてそのためには多職種がお互いの立場にたったチーム医療、教育システムの構築が必要である。また地域の住民も、共に自身の生活を守る意識改革への働きかけも不可欠である。
今現在の学生は、SNSの普及により対面コミュニケーションが少なく、加えて核家族による他世代交流経験があまりない。そのため対象を捉える能力が低い。また、変化を苦手とする特徴があるため、自ら僻地や地方を経験する事が少ない。このような現状を考え、地域や各施設の教育システムを含めて特徴や強みを生かしたアピールが重要である。また、今現在おられるスタッフを大切にし、今回のようなフォーラムを含め人の交流を拡げていく。他を知って自己を見直す積み重ねは、改めて大切だと学んだ。
 
  8 病院総合診療から家庭医療の視点、役割を幅広く学ぶことができました。かつ総合診療で取り扱う理論や臨床場面も1つ1つ整理しながら聴講することができ、これまで以上に総診における役割が明確に理解できたと感じました。滋賀医大でも「学内で地域医療の体験ができる」といった課外授業を5回/年開催して下さり、家庭医の魅力を知る機会があります。医学生が総合診療/家庭医療医も将来の選択肢の1つとなるよう、大学のカリキュラムとしても、総合診療の分野をより強化していただければ幸いです。現場に出て実際に体験することが最良の学習機会となりますので、そういう機会を臨床実習の中で1つでも多く設けていただければと思いました。  
  9 とても勉強になりました。滋賀県は総合診療医が少ないことを実感しましたが、湖北地域は開業医の高齢化、後継ぎ問題について深刻な事態であることを感じています。他の地域の現状と今後について、とても関心深いです。  
  10 今後、高齢化の医療提供に最前線で活躍いただける総合診療医の確保に関する取り組み。  
       
  第8回びわ湖家庭医療フォーラム終了後アンケート回答一覧  
       
  番号 来年度フォーラムの講師リクエストや希望テーマがあれば教えてください。  
  1 地域医療、医学教育  
  2 大杉泰弘先生 なぜ藤田はそんなに勢いがあるのか
伴信太郎先生 日本の家庭医療の初期の話
 
  3 滋賀県では診療所レベルでの対応はある程度できているので、病院レベルでの総合診療科の対応(今後は訪問診療:病院からの訪問診療 湖西では在宅をされている医師の高齢化が問題で、私としてはフランス方式で病院からの訪問診療から在宅医への移行が理想的かと思います)。自治医大の卒業生から現状の滋賀県に今後有益が演者を。  
  4 志水先生  
  5 非医療者の講演は貴重なので、機会があればと思います。  
  6 街づくり  
  7 地域医療再建  
  8 藤沼先生(家庭医療医に関する内容)、志水先生(病院総合診療医に関する内容)  
  9 検討中です  
  10 病院医療の位置づけを総合診療医(地域診療所担当医)からの視点で語ってもらいたいです。  
  11 これまでと同様にお願いします。