災害医療から防災に備えるハコ・マチ・ヒトづくり学習会」開催案内


日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部では、この度標記学習会を開催しますので、支部会員の皆様は奮ってご参加ください。

(1)申込方法

   次のGoogleフォームから申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeDNezli589BQy5C2ywodpSRNLei1GOKBy12UW3r3LEcxD77Q/viewform 

(2)申込期限 令和4年1月24日(月)宜しくお願いします。

 


「災害医療から防災に備えるハコ・マチ・ヒトづくり学習会」開催要領

 

1.主  催:日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部

2.開催日時:令和4年1月29日(土)14:00~16:00

3.開催場所:Web収録会場

4.開催内容:

 西日本豪雨など、突然に大規模災害が起きてしまえば最先端の医療現場では待ったなしの対応を迫られることとなります。このように災害が後を絶たない我が国おいて、現在まで災害医療としてはどのように経過を経て進化してきたのか。また、実際に災害に見舞われた場合にはどんな対策や対応がとられてきたのか。今回は、これらのことについて、熱心に取り組んでおられる講師を招聘し、学習会を開催します。ZOOMでの開催です。皆様、お気軽にご参加ください。

(1)講演内容

  ①津田由起子 様  全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会副代表/小規模多機能ホームぶどうの家真備介護支援専門員

   講演題目「小規模多機能ホームぶどうの家真備の災害対応とサツキPROJECT

②石田篤史 様 みんなでつくる財団おかやま 理事

   講演題目「支援の思いを形にする。~西日本豪雨とももたろう基金~」

③浅野 直 様 あさのクリニック 院長

   講演題目「BCPってやっぱり必要?~西日本豪雨の経験から~」 

(2)参加対象者

   ①滋賀県の指導医および専攻医

   ②日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部会員

   ③滋賀県在宅医療多職種キャリアアップ研究会企画委員

(3)スケジュール

  14:00~14:05  開会挨拶 雨森正記 先生

 14:05~15:35  メイン講演

                         上記3名の先生方記載の【講演内容】

  15:35~15:40  休 憩

  15:40~15:55  質疑応答および意見交換

  15:55~16:00  閉会挨拶 松井善典先生・

終了後アンケート回答依頼

                                       以 上


災害医療から防災に備えるハコ・マチ・ヒトづくり学習会」報告書

ダウンロード
220129滋賀PC災害研修前半.pdf
PDFファイル 1.6 MB
ダウンロード
220129滋賀津田.pdf
PDFファイル 8.5 MB
ダウンロード
220129滋賀石田.pdf
PDFファイル 1.7 MB

 

番号 "イベント全体に対して、なにかご感想やご指摘、改善点などなんでも結構ですので、

コメントをお願いします!"

1 実体験が多く、現実的にどうすればよいか、考えさせられた。

2 オンラインの開催で気軽に参加できてよかったです。

3 今後も参加希望です。

4 ややこのアンケートフォームでの感想などを入力する項目が、どこに何をかいたらよいか分かりにくかったです。。。

5 "被災という負担のある経験から、本日の発表までの道のりを思うと本当に感銘を受けました。共有いただいてあり

がとうございます。"

6 zoomのIDが届いておらず、直前に慌てることになったり初めから参加できなかったりしました。

7 この時代にとても大切なテーマだったと思います。御三方それぞれ大変勉強になりました!

8 "講師の先生の紹介文を事前にもらえたら良かったなと思いました(フライヤーなどで事前に紹介があったなら失礼

いたしました)。"

9 "一番勉強になったことは、自分自身の継続も大切にして、従業員や利用者さんの継続もあってそこに備えること(ハ

ード・ソフト)共に大切にすることでした。大変勉強になりました。"

10 貴重な知識を得る機会をいただけて満足しております。

11 "質問者を事前に決めておいたのはスムーズな運営に寄与したと思いました。後日質問内容への回答が得られる

仕組みがあるといいなと思いました。"

12 なかなか聞けない話でした。組織の備えとしてぜひ導入したいと思いました。

13 "医療だけでなく多方面からの話が伺えて勉強になりました。まず生活を支えるのは大事ですが、その中でやはり

医療が大事だというのも改めて感じることができました。"

14 "重要度/緊急度マトリックスでいう「重要だけど緊急でない」ジャンルに的確に着手できるか、いかにシステム化で

きるか、自らのマネジメントを問われていると感じました。"

15 "災害対策の勉強会に何度か参加させていただいていますが、今回ほど3つのお話がそれぞれ意義深く、また聞き

やすい勉強会はなかったと思います。大満足です。ありがとうございました。"

16 可能な限りで構わないので資料を頂きたいです

17 とても素晴らしかったです。貴重なご経験をさせて貰いありがとうございました。

18 貴重な会でした。他業種、他業界の話を伺うだけで自身を見直す機会になります。

19 "キャリアアップ研究会の縁で開催を知ることができました。理学療法士協会でも災害対策が話題に上がっている

ので参加させていただきました。"

20 貴重な貴重なお話をたくさんお聞きできました。素晴らしい企画でした。

21 2時間があっという間でした。

22 今後もつづけてください。

23 皆様おいそがしい中、ありがとうございました。

24 "防災という、関心が大きな話題がとりあげてくださり、大変勉強になりました。実際の経験を聞くことで、改めて防災

の意識を継続することの大切さを感じました。滋賀県でも具体的な福祉分野の防災にむけた取り組みが進んでいる

と聞いております。そういった具体的な内容も共有できるとよかったかなと思いました。"

 


 

番号 "講演について、何かコメントや感想、改善点などなんでも結構

ですのでお願いします。"

1 "当地区でも水害、地震のリスクや琵琶湖に面しているため、水位の上昇も考えられ、多

職種で検討する会議での議題にもしてみたいと思います。"

2 3人もの方々の貴重なお話が聞けて非常に学びになりました。

3 ためになる講演で聴きやすかった。

4 "被災したことがない自分としてはあまりわからない中で勉強しなければならないテーマ

ですが、先生方の具体的にわかりやすく説明していただいたので、リアルに感じながら

勉強することができました。"

5 "3名の演者の異なる立場からのリレー形式のレクチャーは面白かったです。1本の長時

間より、聞きやすいですね。"

6 何ができたか、できなかったのか具体的でイメージしやすかったです。

7 "ついつい「大丈夫だろう」と思ってしまうところを、「それではいけない」と思わせてくださ

る発表でした。災害中、災害後の皆様の活動に感銘を受けました。ありがとうございま

した。"

8 "なかなか聴講することができない体験談や意見を聞くことができ、大変勉強になりまし

た。BCPという名前すら知りませんでしたが、災害への備えや医療の継続性を担保で

きることの大切さを再認識し、もう少し自分の知識をつけてから職場の人と準備ができ

ていければなと思いました。"

9 "臨場感のあるものから始まり、行政・NPO?の視点、地域診療所の医師の視点の流れ

がすごくよかった気がします。"

10 "災害を経験なさったそれぞれのお立場の先生方から大変貴重な見識を伺うことができ

ました。"

11 どれも当事者情報で心が動かされる発表でした。

12 3人の豪華な講師で、多様な意見が消えて良かったです。

13 もう少し時間が長かったらよかったです。

14 "多数講師はいいですね。オーディエンスの質問があればそちらを優先してもいいかも

知れないと思いました。"

15 "特に津田さんの講演を拝聴する中で、地域のつながりをつくっていくうえで災害をテー

マとした勉強会やワークショップが大変役立つのではないかと感じました。それが結果

として自分自身の身を守ることにもなりそうです。"

16 "予想以上の内容を聞くことができ、たいへん勉強になった。災害時の医療/機関の対

応、といった近視眼的な視点だけではなく、自身の事業内容や活動の理念に立ち戻

ること、地域とのネットワークや関係性を地道に構築すること、継続性に目を向けるこ

との大切さを学んだ。BCPを初めて知り、経営者でなくても普段から考えておきたいと

思った。専攻医向けの勉強会には勿体ないボリュームだった。"

17 もう少しじっくり講演者の方々のお話しが聞けるとなおよかったと思いました。

18 DMATなど支援にはいったチームからの視点もあったら良かったように思いました。

19 "平時からの地域での医療介護連携だけでなく、地域住民としてのつながりが大切だと

実感しました。"

20 演者の方の生のご経験、とても心に響きました。

21 1つの災害に際して地域のために活動された3人が三者三様で素晴らしかった。

22 いつかはくるものと思っていますが生々しい講演で緊張しました。

23 "週末の貴重な時間に学習会を開催して頂き、ありがとうございました。詳しい感想は

下記に記しました。"

24 "講演の配布資料が、チャットで送られました。もし、可能なら事前にいただけるとよかっ

たのかなと感じました。"

 

番号 受講してみての感想を300字以上を目安にお願いします。

1 日頃の診療を行っているだけでは、なかなか考えたりすることの少ない領域である災害医療について学ぶ機会となって非常によかった。実際に経験たらたら実践されている方の生の言葉は非常に説得力が強く、様々な取り組みの必要性や重要性を感じることができた。昨今BCPの重要性が議論され、各施設でプランを計画している場面を目にすることが多くなっている様に感じるが、BCPの重要性を再度認識できた。今回の会では、災害を経験したそこからの実践されたことなどの話などを聞けるとのと思ってました、れだけでなく災害時のためのシステムや組織の取り組みまで幅広い話が聞けて非常に勉強になり、ヒトやモノだけでなく、基金などのカネの話を聞いたのは初めて、大切な視点であるとわかった。現在のコロナ禍も一つの災害とも言えると思うので、今回の話を今後の診療等につなげたいと思う。

2 BCPについて理解を深めることができた。これまで意識していなかった災害時の行動について、事前に話し合っておく、計画しておくことの重要性を感じた。ACPに関しては積極的に患者さんと話し合い、すすめているが、同様に大切だろうと考えた。自身も災害にまきこまれている状況で、多職種連携や他施設間連携が必須であり、普段からのコュニケーションや円滑な運営が大切であると感じた。被災時に、要介護者などケアが必要なかかりつけ患者さんに電話で連絡をされたとのことだが、被害の状況によっては停、通話困難な状況も生じることが予想され、その際のSNSの利用や、コロナ窩もあり進んでいるオンライン診療が、活用できればよいなと考えた。

3 BCPという概念を改めて勉強させてもらいました。特に、私事ですが、結婚し子供が生まれた今、患者さんを守るだけではなく自分達を如何にまもるか、という視点を改めて痛感しました。精進いたします。また、前者二人の先生方の講演では、私達の臨床、という目線では抜けがちな施設の構造上の問題であったり(助成をもらった上で施設を建てるところからの対応など)、災害時のハブとしての役割という経営/運営面での視点など、本当に普段勉強しない所を勉強させていただく機会をいただけて大変ありがたかったです。毎年、とは言わないのですが、定期的に災害医療の話・勉強会があるとありがたいな、と感じました。

4 昨今のコロナ禍もひとつの災害とも取れる状況ですが、BCPはじめどうしても日常の業務に追われて災害対策の準備は遅れてしまうところです。同じ日本の、同じ仲間である立場の方々が、すでに経験された事案についてこうした形でレクチャーいただくことで、今後の、明日の私たちの必要な対応を浮かび上がらせるような構造なのかと感じました。今回の内容でも表されたように、ひとりでの対応には限界があり、地域で、手を取り合って力を合わせてどんな波も乗り越えていきたいと感じました。

5 普段から顔が見える関係を作るのが大事とどの講師の先生もおっしゃっていて、災害医療という一見非日常的なテーマでもプライマリ・ケアや日常の地域の延長線上にあることを強く感じられました。防災訓練や災害時のイメージトレーニングはなかなか後回しになって意識しないことも多いので、個人でもチームでも勉強会や会議でシミュレーションしてみたいと感じました。

6 防災対策・BCPは、日常業務・生活の中でつい後回しになりがちだが、できるだけ具体的にイメージしておくことが、有事の際の助けになることがよくわかった。また、そのためには、個人レベル、事業所レベル、地域レベルでのコミュニケーション、繋がりが重要であると学んだ。それは、有事の際にも力を発揮するが、日常生活をも豊かにしてくれるろうと考える。その意識を持って、普段から家族、事業所、地域での振る舞いを考えたい。みんつくのような活動(支援者・事業者をつなぐ)は、地域福祉のためには非常に重要である。長浜市であれば実際どのような団体がどのような支援をやっているのかを確認したい。BCPの準備として、・もっとも大切なこと、発災時の行動 あらかじめ準備しておくこと・個人、家族、事業所、地域、地域外の二軸での整理は有用であり、実際に取り組みたいと感じた。

7 まずは臨場感あふれる現場での地域密着型のサービス担当者の奮闘があり、それを支える行政・医療・民間の紹介をしていただき勉強になりました。地域の住民のソフトでの協働の必要性、ハードとしての少し専門的な内容も知れました。BCP・災害・・医師がこれまでやってきたこととは違うことでも地域医療にはいつかやってくることとして勉強したいながら何して良いかわからなかったことにとっつくことができました。やはり医師・医療機関だけではできないけれど、必要な人材・職業としてやれることをやる、できないところは餅屋に任せることができる一歩目を経験できた気がしています。

8 災害を経験なさったそれぞれのお立場の先生方から大変貴重な見識を伺うことができました。BCPの重要性を把握しておらず、大変な災害に備えて日常からの備えが大事であることを学ぶことができました。災害を通した福祉、医療の先生方の経験があってこそ、次に災害に遭遇しうる者としては、いざというときに備えての準備の必要性を認識することができると思います。ファンドマネージャーの方の実務についてお伺いできたのも貴重ですし、災害時はそのような頼りになる立場の方がおられることもしっかり認識しておこうと思いました。

9 津田さんの話では、「きっと大丈夫」っていう根拠のない自信が自分にもあると考えさせられました。また、災害を通して、地域の人々とのつながりを作り、自分が地域の人として生きその在り方についても考える機会をもつことの重要性を感じました。石田さんの話では補助したい人、支援したい人を繋ぐ仕組みを平時から運営するためのシステム開発がきちんとなされていることに感銘を受けました。新規参入者が多い分野ではとても大事だと思い、当施設においても導入が必要と感じました。また、ニーズ調査や助成テーマ設定、情報発信などの明確な取り組みがあって医療にも活かせるものがあるなと感じました。また浅野先生の話では、BCPという当施設でも紹介されたものでしたが、根をおろしていないことを痛感させられる機会でした。私のBCPという自分からはじめることも大事なのだなと感じました。また、質疑応答の際に言われていた「守らなきゃいけない人が勝手に守られる仕組みを作ることが大事」という言葉を胸に刻んでおきたいと思います。当事者からの話でとても自身の意識や行動について考えさせられる機会になりました。

10 非常に参考になりました。自身の診療所ではまだまだマニュアルの整備がすすんでいない部分もあり、そのあたりの参考になりました。これからの活動にぜひ活かして、より発展的な知識の取得と実践をしていきたいと思いました。

11 医療だけでなく多方面からの話が伺えて勉強になりました。まず生活を支えるのは大事ですが、その中でやはり医療が大事だというのも改めて感じることができました。やはり普段からの地域との繋がりは大事だと思えました。医療・介護の関係だけではなく、その他のつながりがあると有事の際にも役立つ可能性があるので、顔が見える関係づくりを構築していきたいと思います。

12 重要度/緊急度マトリックスでいう「重要だけど緊急でない」領域に的確に着手できるか、そしてそれをいかにシステム化できるか。災害対策・事業継続計画への取り組みは、自身としての最大の課題である上記2課題への挑戦だと感じました。まずは、浅野先生がされていたように、最も大切なものを意識して、それを守るためにすべきことを言語化するところから向き合いたいと考えました。それを通して、現実から目を背けたり、見えていないものを見えていないままにしたりしないことから始めて、まず着手していけることを見つけていきたいと思います。そういう意味で、今回のご講演はいずれも身近に考え始める良い教材になりました。ありがとうございました。

13 私自身、支援する側される側ともに一度も災害を経験したことがないのですが、今後起こりうる大震災や昨今の異常気象に興味を抱いていたため、学生の立場から参加させていただきました。講演者の方々から災害現場のリアルな実情とその際の具体的な活動内容を聴講させて貰い、現場レベルからシステムつくり等マクロな視点まで幅広く知ることができ、大変勉強になりました。地域医療ではよく「普段から顔のみえる関係づくり」が大事だと言われますが、災害医療に関しても重要なキーワードになると感じました。普段から災害に備えるというのは、各個人の熱意やモチベーションが様々であるということからも、ベクトルを1つに束ねるというのは非常に難しいと思いますし、いつ起こるかわからない災害に対して継続的に準備するというモチベーション維持の難しさも痛感しました。とりあえず、私自身が明日からできることとして、まず個人レベルでできる備えをしていきたいと思いました。ありがとうございました。

14 最も印象に残ったのは、関係性を作ると言う事、維持すると言うことでした。気軽に相談できたりちょっとしたよーでも話しかけられるような関係性を医師個人として町人と作れると言うことが大事なのではないかと思いました。家庭医療をやっている者としては単純に医学的な正しさやエビデンスをもとに薬を処方したり検査をすると言う最低限のことをするだけではなくその方との関係を作りその方からも影響を受けその形でも何らかの影響及ぼせる人間として成長している必要があるということがわかりました。また現在専攻医として、いくつかの環境で医療を学ばしていただいていてその場所やその土地への関係性が薄くなっていると懸念していた。しかしどのような場所でも意識して関係性を保つ、作ると言うことができないと将来どこかに定住する、あるいは異動した時も結局何もできず関係性ができずやるべき時にやるべきことができないことが起こり得ると言うことがわかり改めて関係性を作る日々の行動の重要性を理解しました。

15 自治会での避難訓練などもまれにあるのですが、そこに介護施設などが参加できるようになっていくと良いなと思います。普段から施設と地域住民とのつながりをもてるようイベントがあると良いのですが、コロナで難しくなっています。地域の在宅療養患者の避難支援計画作成も気になるのですが進んでいる感じがありません。せめて知識をつけようと災害関連の研修を受けるように心がけています。今年は滋賀県もDMATが動き出すとのことですので、どうぞよろしくお願いいたします。

16 演者の方々の生の経験談やアドバイスが聞けて、大変有意義な講演会でした。自らも被災しながら、非常事態に社会的弱者の方々が動揺しないよう、普段通りに接するようにしたというお話が印象的で、生半可な覚悟ではできないことだと感じ感銘を受けました。また災害をきっかけに地域の繋がりが強まったというお話も興味深く、平時から防災というキーワードで地域と繋がりを作っておくことの大切さを学びました。職場と地域だけでなく、患者さんや利用者さんと地域が繋がるための支援の大切さにははっとしました。BCPについても言葉は聞いたことがありましたが、今回のご講演で学びが深まりました。身近な家族や自分の職場などから、備えを進めたいと思います。

17 津田先生のぶどうの家の取り組みはオープニングにふさわしく、「水害に備えていなかった」状態から起こる様々なことに翻弄される様を実際にその場にいなかった我々も追体験できるものだった。そしてそこから目の前の人のために全力を尽くす理念通りのチームワークで避難所さえも明るい児童画に象徴される空間に変えられたことは、誰にでもできることではないが、我々の日常的に地域の人々と繋がり、力になりたいと願い働いている日々に勇気をいただいたと思う。石田先生の講演は資金集めや迅速に必要な所に届けるための仕組みに付箋を使ったローテクの工夫等細かい視点から社会全体に波及するスケール感と、地元の工務店という一面を活かした地道な活動・・・と非常に幅広く、もっと長尺で聞きたった内容だった。「土木」で培われたインフラ的な視点と、実家の工務店という地道なもの作りという氏の人生の幅広さをそのまま示された内容だった。最後の浅野先生のBCP、クリニックの運営という専攻医に最も身近な、でもなかなか考える時間を持たないと難しい「もしものための」BCP。響きだけでなくACPにも似ていると感じた。ぜひ「私のBCP」を自分も家族と話し合いながら取り入れていきたい。

18 本日は、貴重な学習会に参加させて頂き有難うございました。”日頃より近隣の方々と繋がりを持つのが大事である”ーその意義は、日常生活に於いても、自身が診療所・クリニックに勤務するに於いても同様に重要なのだと感じました。例えば、私は滋賀県大津市の一軒家に住んでおりますが、当たり前のように自治会に参加していて、回覧板が回ってきたり、毎年数回ハザードマップが配布されたりします。それは、診療所に勤務していることや、今後自身が診療所を開業するときも同様で、実際に自治会の集まりに参加したりして日頃より近隣の方とコミュニケーションをとり、そのコミュニケーションスキルを身につけるのも家庭医療医として重要なのだと感じました。あと、”カルテ管理をクラウド化する”というのは、自身が今後開業する際に、是非取り入れようと思いました。現在、私は弓削メディカルクリニックに週1回しか勤務しておりませんが、災害が実際起こった際に住民の方々の”ハブ”になるべく動けるよう、定期的なカンファレンス(すでに行われております)が重要だと感じました。