1.開催日時 令和 元年 6月16日(日)14:00~17:00
2.開催場所 白浜荘 アネックス淡海 1階コンベンションホール
(滋賀県高島市安曇川町川原2300-1)
(℡ 0740-32-0451)
3.対象者
○日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部指導医等 40名
4.目 的
・総合診療専門医の研修ノウハウを共有し、滋賀県全体の研修の底上げ
/安定化を行う。
・プライマリ・ケアにおける外来指導/プリセプティングの知識と技術を学ぶ。
・外来指導における悩みを共有し、指導医コミュニティの成熟を狙う。
5.スケジュール
14:00~14:15 開会挨拶 雨森支部長 & 自己紹介
14:15~15:00 外来指導状況についての共有(司会進行:中村)
① 各施設における外来指導の状況や工夫についての簡単なプレゼンテーション
② 小グループに分かれての問題点共有/さらなるアイデアの創出
③ グループからの共有発表
15:00~15:10 休憩
15:10~16:10 外来指導ショートレクチャー&模擬訓練(司会進行:中村)
・外来指導についてのショートレクチャーを実施
・その後、数例の模擬外来指導を事例にて実施、それについてのディスカッション
16:10~16:30 閉会挨拶 雨森支部長
16:30~17:00 事務連絡他
6.申込方法(Googleフォームによる)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfkfEcLFhEEM9H6TSOxiueP0F7EQADTFPWXrqnuorYhqg8rRg/viewform
7.申込期限:令和 元年 6月 7日(金)
以 上
第11回家庭医療指導医FD研修会報告書(外来指導報告)
中村琢弥
背景:
2019年6月16日に滋賀県高島市にて第11回家庭医療FD(Faculty Development:指導医養成)講習会が開催された。滋賀県における継続的な家庭医養成において、数年にわたって開催され続けている。前日同日と同会場にて研修生向けの講習会が行われており、それに引き続く形で、今回は各地より家庭医育成に当たっている指導医7名の参加があった。
外来診療現場における医学教育(プリセプティング):
今回は外来診療現場における教育をテーマに指導医同士でのディスカッションを行った。2020年度より初期研修医への指導要綱としてプリセプティングと呼ばれる一般外来現場での教育を行うことが提言されている。今後家庭医/総合診療医の養成においてもより一層外来現場での教育を質高く行っていくことが求められることは自明である。
本研修会では、第一部としてそれぞれの指導医の現場での外来教育の様子や課題を共有していただき、小グループでのディスカッションを行った。研修施設毎に様々な違いがあり、専属の指導者を設定できている施設もあれば、システムを工夫して少人数でも指導環境を担保できるようにしている施設もあった。それぞれの施設の工夫がお互いに参考になり、今後の環境構築に活かせそうであるとの感想を得た。
第2部として、3つの施設の指導医より外来指導現場における特徴的なシチュエーションを共有いただき、その内容を議論することを実施した。今回は少人数の、しかも一定のキャリアを経た指導医が集まっていることもあり、基本的なレクチャーは重視せず、実際に遭遇しているシチュエーションを活かしての学習とした。提示された外来指導の悩みはどれも指導医にとっては困難を感じるもので、かつその苦労が共感できるものばかりであり、一層議論は盛り上がった。基礎的な外来指導スキルの他、学習者がどのタイプにあるかをどのように診断していくか、学習者のもつ信念との対立、特殊な反応をとる学習者への対応なども話し会われた。活発な議論を経て合計3時間の学習会は瞬く間に終了した。
最後に:
欧米では家庭医療学の現場での教育手法として外来現場での教育は活発に実施されてきた。日本でも家庭医/総合診療医の養成が行われるようになり、それらの教育手法は次々輸入され、日本の文化や環境に合うように改変されて今も進化を続けている。時代の流れからさらに多くの現場において外来指導は行われることとなった今、家庭医療の指導医が持つノウハウが多くの現場にて実施され活かされることが必要となるだろう。
全体研修会 学習者指導(情報提供) グループ別勉強会