第8回サイトビジット開催要領
1.開催日時 令和 3年10月30日(土)14:00~17:00
2.開催場所 竜王町国民健康保険診療所 あえんぼクリニック
(滋賀県蒲生郡竜王町山之上5572)
3.対象者
(1)滋賀家庭医療学総合診療研修プログラム指導医および専攻医
(2)サイトビジット医師(こうせい駅前診療所佐々木隆史指導医
および髙塚淑子専攻医)
4.目的/内容
(1)指導医および専攻医の講師が後期研修プログラム実施機関を訪問し、プログラム取組状況について情報交換する。
(2)外来および訪問の診療・教育環境を重点に学習する。
(3)プログラム全体の指導体制について討議・共有する。
5.スケジュール
14:00~14:30 開会の言葉・プログラム紹介および情報交換
14:30~15:30 訪問診療教育に関する施設視察および学習
15:30~16:00 外来教育に関する視察・学習
16:00~17:00 指導体制に関する討議共有・閉会の言葉
以 上
2021/11/05
JPCA滋賀県支部 サイトビジット企画
あえんぼクリニック 施設案内報告書
<日程>
2021年10月30日(土)14時~17時
<メンバー>
雨森正記(弓削メディカルクリニック&あえんぼクリニック 所長
日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部長)
中村琢弥(弓削メディカルクリニック 本部長 案内主担当)
佐々木隆史(こうせい駅前診療所 所長)
高塚淑子(こうせい駅前診療所)
<スケジュール>
14時 あえんぼクリニック 集合
館内案内開始
(外来ブース、待合ブース、リハビリブース、多目的室ブース 他)
15時~ 事業&プログラム紹介/交流
17時 終了
<活動報告>
この度、日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部としての企画にて滋賀県内の教育ブログラムを有する医療機関同士の交流(サイトビジット)を実施した。今回は滋賀家庭医療学センターの新施設である「あえんぼクリニック」に対して、こうせい駅前診療所のスタッフ2名が来訪する形で実施された。
あえんぼクリニックは元々は竜王町国民健康保険診療所が老朽化したことで新規に建築された診療所であり、2021年10月よりオープンされた家庭医療教育診療所である。滋賀家庭医療学センターの拠点施設である弓削メディカルクリニックのスタッフにより委託管理されているあえんぼクリニックは、元々の弓削メディカルクリニックの理念を受け継ぎ、家庭医療/総合診療の実践や教育に特化した建物構造となっており、その構造や工夫点も含めて案内しながら解説を行った。特に外来教育を容易とするような外来ブースや積極的な地域リハビリを展開できるリハビリ施設、さらには住民の交流を活性化する多目的室ブースなどは総合診療の拠点としてふさわしい内容となっていることが交流された。
その後、座談会形式にて施設間のプログラムの概要について交流された。特に今回は滋賀家庭医療学センターが実施しているプログラムについて、こうせい駅前診療所スタッフよりのインタビュー形式にて実施され、お互いにおおいに刺激をうける時間となった。今後こうしたプログラム間交流がさらに活発に行われることが望まれる。
以上
日本プライマリ・ケア連合学会 後期研修プログラム
サイトビジット実施報告書
作成 2021 年 10月 30日
地域ブロック名 |
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近畿 滋賀 |
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訪問先プログラム名 |
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滋賀家庭医療学センター |
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訪問者 |
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旅費区分 |
リーダー |
所属プログラム名 |
氏 名 |
E-mailアドレス(計画書と同じ場合は省略可) |
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○ |
滋賀医科大学総合診療プログラム |
佐々木隆史 |
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高塚淑子 |
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不支給 |
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訪問日時 |
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2021年10月30日 土曜日 14 時 ~ 17時 |
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訪問先施設名 |
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① あえんぼクリニック |
② |
③ |
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訪問先最寄り駅 |
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行き |
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帰り(行きと異なる場合のみ記入) |
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形成的評価 大項目ごとに、細目を参考に観察インタビューし、形成的評価を記入して下さい。
1. プログラム全体のカリキュラム
1-1 目標
1-1-1どのような目標が設定されていますか?
1-2 方略
1-2-1どのような研修スケジュールになっていますか?特に工夫している点は何ですか?
1-2-2プログラム管理、研修医への全般的な支援、研修指導のための人員配置はどのようになっていますか?
1-2-3どのような学習資源が用意されていますか?
1-2-4これらに要する予算をどのように確保していますか?
1-3 評価
1-3-1研修医のニードや学習成果をいつ、誰が、どのように評価していますか?
1-3-2カリキュラムに対する評価とそれに基づく改善はどのように行っていますか?
プログラム全体についての形成的評価(自由記述) |
地域の民間施設の家庭医として、行政とどう協同して、実情に合わせて、医療展開を組み立てるかは、重要な作業である。建築の中心となった中村先生の理念、理想を聴きながら、専攻医を巻き込んで建設行動を、地域における家庭医の長期的役割を学んでいたと思う。 多様な施設連携の下でも、研修期間中は週一回の継続外来をいずれの施設にて担当している継続性の担保、また指導医とペアになり、専攻医だけの単独外来とはしないという患者さんへの安全性、質の担保も考えられていた。 |
2. 家庭医療専門研修のカリキュラム
2-1 目標
2-1-1どのような目標が設定されていますか?
2-2 方略
2-2-1どのような研修方法を取り入れていますか?特に工夫している点は何ですか?
2-2-2研修指導のための人員配置はどのようになっていますか?
2-2-3プログラム責任者と家庭医療専門研修指導医との意思疎通はいかがですか?
2-2-4後期研修医が記載したカルテを見せてください。
2-2-5実際の臨床指導の場面を見せてください。
2-2-6カンファレンス等の様子を見せてください。
2-2-7施設内を見学させてください。
2-3 評価
2-3-1研修医のニードや学習成果をいつ、誰が、どのように評価していますか?
2-3-2指導医に対する評価はどのように行っていますか?
2-3-3家庭医療専門研修のカリキュラムに対する評価とそれに基づく改善はどのように行っていますか?
家庭医療専門研修についての形成的評価(自由記述) |
一か月前に移転開設した新しいクリニックを訪問。 同市内車10分のところにある弓削メディカルクリニックの滋賀家庭医療学センターが、以前より指定管理受けていた国保診療所を新築移転した。 整形・リハビリテーションの需要が強い地域で、リハビリテーションルームを併設していたが、滋賀家庭医療学プログラムとして、標準的な家庭医療学をしっかり学ぶ方針を大切にしていた。 本院と同様の検査などをできるようにしており、研修場所による診療内容の混乱を少なくしている。 |
3
5. その他の領域別研修
5-1 目標
5-1-1どのような目標が設定されていますか?
5-2 方略
5-2-1どのような診療科での研修を取り入れていますか?
5-2-2どのような研修方法を取り入れていますか?特に工夫している点は何ですか?
5-2-3研修指導のための人員配置はどのようになっていますか?
5-2-4プログラム責任者と各科指導医との意思疎通はいかがですか?
5-3 評価
5-3-1研修医のニードや学習成果をいつ、誰が、どのように評価していますか?
5-3-2指導医に対する評価はどのように行っていますか?
5-3-3各科研修のカリキュラムに対する評価とそれに基づく改善はどのように行っていますか?
その他の領域別研修についての形成的評価(自由記述) |
AIを使ったタブレット問診も並行して行っており、先端技術も積極的に取り組んでいる。 部屋数を生かした感染対策や長谷川式問診など、機動性高く診療を行っている。 行政との対応で、講演会などの講師担当を通して、専攻医にも顔の見える関係を作りだしていた。 多職種勉強会にも積極的に開催して、交流している。 |
6. ポートフォリオ指導
6-1 進捗管理をどのように行っていますか?
6-2 作成支援をどのように行っていますか?
6-3 提出ポートフォリオの評価をどのように行っていますか?
ポートフォリオ指導についての形成的評価(自由記述) |
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7. FD
7-1 家庭医療専門研修の指導医の能力向上のために、どのようなことを行っていますか?
7-2 各科指導医の能力向上のために、どのようなことを行っていますか?
FDについての形成的評価(自由記述) |
リモートでもカルテを閲覧できるように整えており、振り返り・レジデントデイもオンラインで行うことを整えていた。タスク分けをしっかりする、スライド等の資料の保管場所をクラウドでも明確にすることなどを行い、多職種を配慮して、自宅でも参加しやすく、リモートでの参加のムラをなくす工夫を行っていた。 |
8. 後期研修医のキャリア支援、メンタルサポート
8-1 これらについてどのように行っていますか?
8-2メンターシップがとられていますか?
後期研修医のキャリア支援、メンタルサポートについての形成的評価(自由記述) |
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9. 外部との交流には、どのようなものがありますか?
地域の後援会 多職種勉強会 |
10. 後期研修医からの全般的な評価(後期研修医へのインタビュー)
とても学びやすくて、働きやすいです。 |
11. その他、訪問者が気付いた任意の項目
多目的室を作って、診療とは別に、地域に開かれたスペースを作っていた。 医療だけでなく、住民のために作られた施設だと改めて感じた。 その部屋の配置・同線、使い方も考え抜かれていて、今後の使用が楽しみです。 |
12. このプログラムから訪問者が学んだこと、参考になったこと
新しい「ハコ」を作るときの、ビジョンを作り、明確にして 周りと共同しながら、行政を含む多くの交渉を重ねて、描いていたものを形にして、 「ハコ」以上のものを作りたした中村先生の情熱は素晴らしかった。 そこんところを、裏で支えている雨森先生の存在と歴史 |
13. 総評
さすが、教育強力プログラムと改めて感じた。 今回は、建て替え中心の議論で時間を使い、あまり専攻医との対話は少なかったが、 ところ変わっても、同内容で研修できるのは安心だと思う。 専攻医は多職種から見ると戦力なので、そこでシステムになれず戸惑う専攻医を多くみている。その解消を少しでも目指しているのはさすがでした。 |
以上