第6回びわ湖家庭医療フォーラム開催要領

 

1.主 催   日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部

2.共 催   認定特定非営利活動法人 滋賀医療人育成協力機構

3.開催日時  令和3年12月12日(日)15:00~17:00

4.開催場所  Web収録会場

5.対象者   

(1)初期研修医・医学生の希望者

(2)滋賀県指導医および専攻医

(3)日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部会員

6.目的

(1)企画全体の目的:学生に総合診療医の活躍の姿を定期的に示す。

(2)滋賀県で家庭医療・総合診療を通して在宅診療などを担う人材を増やしていくにあたり、その周辺領域(女性医療など)に興味を持っている医学生等にも訴求し、様々な領域を扱える家庭医療・総合診療の魅力を知ってもらう。

(3)滋賀の総合診療研修プログラム紹介を実施する。

7.内容 

15:0015:05 開会挨拶

15:0515:50 メイン講演「診療所での女性医療・セクシャルヘルス」

山下洋充先生:河北ファミリークリニック南阿佐谷、

中山明子先生:大津ファミリークリニック

  15:5016:00 休憩

16:0016:50 ウィメンズヘルス症例紹介およびパネルディスカッション

16:5017:00  閉会挨拶・アンケート依頼

 

 

以 上


令和31212

6回びわ湖家庭医療フォーラム報告書

主催:日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部

共催:認定NPO法人滋賀医療人育成協力機構

 

1.概要

医学生や初期研修医を主な対象に、在宅から病院診療まで支える多様な家庭医・総合診療医の役割と活躍の姿を示すことを目的とした。今回は、滋賀県で家庭医療・総合診療を通して在宅診療などを担う人材を増やしていくにあたり、その周辺領域(女性医療など)に興味を持っている医学生等にも訴求し、様々な領域を扱える家庭医療・総合診療の魅力を知ってもらうことをねらった。

県外を含む医学生・初期研修医の参加を得てアンケートでも高い評価を得た。今回もオンライン配信により双方向の質疑も交えながら実施した。

2.講師

山下洋充(河北ファミリークリニック南阿佐谷)

中山明子(大津ファミリークリニック)

向原千夏(弓削メディカルクリニック)

田中いつみ(弓削メディカルクリニック/近江八幡市立総合医療センター)

雨森正記(滋賀家庭医療学センター)

大竹要生(滋賀家庭医療学センター)

3.実施日時

令和3121215時〜17

4.実施場所

オンライン開催

5.参加者

全視聴者38名(医学生、初期研修医、専攻医、指導医等)

うち医学生・初期研修医7

6.タイムスケジュール

15:0015:05 オープニング・開会挨拶 (大竹・雨森)
15:05
16:15 メイン講演(山下・中山)
16:15
16:20 休憩
16:20
16:40 後期研修医による事例紹介(田中・向原)
16:40
16:50 パネルディスカッション(山下・中山・田中・向原・大竹)

16:5016:55 プログラム紹介(大竹)

16:5517:00 閉会挨拶・連絡(雨森・大竹)

7.実際の内容

メイン講演では総合診療医が遭遇する多様な症例への対応の様子が紹介された。企画の中では講演だけでなく司会者も交えて講師どうしで対談形式でも進行し、視聴者からの質疑応答も途中に交えながら進行した。後期研修医企画では、現役専攻医が研修の中で同領域を学び成長している成果を発表した。パネルディスカッションでは研修医や学生からの質問に答えていきながら討議を行った。

アンケートでは回答者34名全員から肯定的評価が得られ、「家庭医の守備範囲の広さを感じた」「診療所でできる範囲の広さを知れた」などの声が得られた。

 


 

20211212日第6回びわ湖家庭医療フォーラム アンケート集計

 

評点144段階(評点4:非常に満足した〜評点1:全く満足しなかった)

 

学生・研修医(黄色地の学生さんには、スライドPDFをお送りします)

メンタルヘルス・ウィメンズヘルスが家庭医療に大事だということを夏セミナーの時に聞いていたのですが、その理由を知ることができました。ありがとうございました。

申し訳ないことに途中からの参加になってしまったので、もしよろしければアーカイブが視聴出来たり、スライドを頂けたり等があれば大変嬉しく思います。
私はまだ医学生ですが、あらゆる患者さんに対し気を遣ったサポートができるような家庭医に、とても魅力を感じました。またこのような回があればぜひ参加したいです。

難しい単語や数値が出てもあまり触れずにわかりやすく端的に話してくださり、一年生の身としては本当にありがたかったです。楽しかったです。

緊張感なく参加させていただけたのがとても良かったです。ありがとうございました。

事例と先生方のコメントが参考になりました。

 

その他の方

厚い内容で良かったです。

和気藹藹としたイベントで楽しく参加させていただきました。

とても素晴らしい構成でした

非常にテンポよく、中身も深くよかったです

クローズドな会なのに気軽に参加できました。ウェビナーのおかげ。

Web で参加できるので、参加しやすくて助かります。女性診療、セクシャルヘルスってなに?家庭医にはそんな世界があるのかな?から参加させてもらいましたが、カルチャーショックでおもしろかったです。

初めて参加しました。Webなので気軽き参加できてよかったです。
症例紹介はわかりやすく勉強になりました。

大竹先生、オンラインでもスムーズなご進行をされとても勉強になりました。また、私どもの参加をご了承いただき、ありがとうございました。

よく遭遇する症例を挙げられており、学生や研修医の勉強になる内容だったと思います。

レクチャーも発表もディスカッションも良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生・研修医

とても勉強になり、時間の関係もあると思うのですが、もっと一つ一つの問題を詳しくお聞きしたかったです!更年期の問題やLGBTQの問題など実際の症例を通して学ぶことができ、より深くその問題を掘り下げて考えたいと思いました。家庭医としてそういった患者が来られた時にどういったことができるのかを考えることができ、大変勉強になりました。ありがとうございました。

アライバッチや月経に関する伺い方など知らないことが多く非常に勉強になりました。LGBTQ専門の勉強会とかだと、無知故になかなか参加しようという気にならないので、こういった回で導入的な解説があるのは非常に助かりました。

のどの痛みから淋菌につながるなんてびっくりしました。また漢方やピルの処方を家庭医ができることにも驚きました。家庭医の守備範囲の広さを感じました。

診療所でできる範囲の広さを知れました。性交渉歴は外来では本人のことしか聞いてこなかったので、パートナーのことまで視野を広げる必要があるんだなと学べました。

 

その他の方(黄色地の方には、別途メールでお送りします)

中山先生もおっしゃっていたように、この領域の最近の進歩は目覚ましいものがあります。JPCA会員でない医師会の先生方にもある程度やっていただければよいのですが

LGBTQだとオープンにした方と臨床で出会うことがないので勉強になりました!

色々な切り口でとても勉強になりました。

素晴らしかったです!

ピルを産婦人科以外で処方していることに衝撃を受けました。家庭医はやはり幅が広いですね。

もっと広めていきたいです。

すべての期における相談は、地域の薬局でも経験します。「受診に繋ぐ」難しさを感じる分野です。店頭でのコミュニケーション・スキルについて、レクチャーいただきたいご講演でした。

4症例とも一度はお目にかかる内容で他の先生の意見も聞けて良かったです。

資料を講演中に配布するとチャットでありましたが、わかりませんでした。メール等で案内してくれるのでしょうか?気が早くて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生・研修医(黄色地の学生さんには、別途メールでやり取りします)

逆転移のお話があり、難しいと感じました。

竜王町のHPVワクチンの件について、中山先生の意見のように俯瞰してみると大衆の流れが重要になるというふうには考えているのですが、そのムーブメントを引き起こすための活動としてとても素晴らしいなと思いました。

僕はリレフォライフでHPVワクチンの啓発活動をしているのですが、高校さんはパンフレットの配布を受け入れてくれるのですが、中学校さんはあまり配布を受けてくださらないです。定期接種で本当に必要な世代に情報が届けられなくて、困ってます。中学校さんは厳しいというかなんというか、積極的になってくれないです。学生ができることとして何があるでしょうか?

今回、田中いつみ先生の事例紹介ではスムーズに診療が進んだ例だと思いますが、きっと信頼関係の構築に難渋する家庭もあるだろうな自分はどうアプローチできるかなと考える機会になりました。地域に限らず今の急性期病院であっても必要なスキルだと思うので、試行錯誤して今のうちから頑張ってみます。

 

その他の方

 

どちらもレベル高い取り組みで素晴らしいです

自身も子供たちへの講演機会を持ちたいと思った。

ワクチンのことは気になってたので実例を知ることができてよかったです。

印象的かつ系統の異なる発表でよかったです

ピルにより生理周期を遅らせる治療があることは初めて知りました。勉強になりました。

良い経験を積まれていると思います。指導医も素晴らしいのでしょう。

素晴らしい内容でした。パフォーマンスすごいですね

とても後期研修医と思えないほど素晴らしかったです。

楽しそうに、学校教育に参加していることも、良いですね。

患者さんに寄り添う医療が実践されていて私たちの地域でも実践していきたいです。

私の地域(永源寺)にも来ていただきたいです!女性のお医者様にご相談なさりたい方は、年齢関係なく結構いらっしゃいます。

事例紹介はいずれも良かったです。できれば、それに対しての先輩や指導医の意見が聞きたかったです。

素晴らしい実践でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生・研修医

アライというものを初めて知りました。何気ない会話の中にも性に関することが含まれることに気づき、意識しようと思いました。

短い時間でしたが多くの先生方のご意見が聞けて良かったです。アライの話がありましたが、どの程度の理解をもって自分は理解者・支援者だと名乗っていいものか、という疑問はあります。まだほとんど勉強もしていないのですが。とても繊細な領域だと感じているので、簡単には表明できないなと思ってしまいます。バッジや活動の情報等が知れて今日はとても有意義でした。ありがとうございました。

 

その他の方

仲間がだんだん増えるといいですね

より内容が詳しくわかりました。

時間がもう少しあればさらに話したいものでした。

司会が上手!

病院勤務医から見ると、新鮮なことがあり、参加するだけで、目から鱗です。 

活発に意見があがりもっとお話を聞きたかったです。

お休みの日にもお勉強なさる医学生さんがたくさんいらして、私の老後も安心かな(笑)と思いました。

学生さんも参加されていたので、感想や意見を聞いてみたかったです。

盛り上がって時間が足りないぐらいでした!

 

 

 

単位申請用の振り返り文

女性診療について事例を交えて勉強でき大変ためになりました。参考文献も多く、これから自己学習して実際の診療にいかしたいです。ありがとうございました。

なかなか触れることの少ない内容であったので非常に参考になりました。

women's healthの領域でも皆さん熱心に取り組まれており、力強く感じました。病院の内科医は多少なりともそのような雰囲気のある症例は婦人科対診で、少しは見習って欲しいと思いました。今後ともよろしくお願いします

内科疾患の陰に性感染症が潜んでいる事を常に念頭に置いて今後の診察に役立てたいです。ピルの処方や更年期診察も婦人科に依頼しがちでしたが本日の講座でプライマリケア医が対応出来る様に研鑽を積んで行きたいです。ありがとうございました。

とても楽しい会となりました。個人的には指導医でしたので、指導を担当したメンバーが非常に成長した姿をみることができたのがとても嬉しかったです。

滋賀県のみなさまからモチベーションをもらいました。LGBTQ, 淋菌感染、更年期障害、ピルの使用など多岐にわたって勉強になりました。子宮頸がんワクチンも今後、推進していけたらと思います。

ソロで診療しています。高齢者中心の診療環境ですが、ピルの処方 緊急避妊対応 更年期障害のケアなども 時々あります。自分の診療がさほど 若手の家庭医専門医の報告で大きく外れていないようなので安心しました。

これまで聞いたことのない内容で大変勉強になりました。特にLGBTのことは聞いているようで聞いてなかったので本当に勉強になりました。

ロートル医師にとっては特に目新しいことななかったけれど、LGBTQの話題などは周囲で気軽にできることではないので第3者の意見や考えを聞くことができ新たな視点、態度で診療に望めそうです。

アンケートに記載した内容に重なりますが、いい意味で病院勤務医にカルチャーショックでよかったです。

山下先生の講演は、よく遭遇する症例を提示していただいており、それに対する他の先生方意見や感想が聞けて良かったです。ご紹介いただいた、月経過多の具体的な聞き方はこれまでしていなかったので、明日からでも利用しようと思っています。研修医事例、パネルディスカッションも興味深く拝聴しました。ありがとうございました。

女性診療に関しては、ヤーズフレックスを最長120日飲み続ける方法を知らず、アップデートできて良かった。総合診療をしていく上では、自分が興味を持って調べるhuntingだけでなく、foragingが大事と再認識した。レジデントの地域・学校にアプローチする積極的な姿勢にはいい刺激をもらった。

事例も交えての解説でわかりやすかったです。

医学生、初期研修医向けのタイトルとあったが、女性診療における全年代にむけた見方、考え方が随所に散りばめられており、思考のまとめ直しにとても役に立った。今後ここを調べたいという意欲を持たせる中身でもあり、作成おいては学習理論の深い理解のもとに作られていると感服いたしました。専攻医の発表もパフォーマンスレベルが異常に高く、今後の励みになった。このような会の開催に深く感謝している。

薬局に勤務している薬剤師です。今回事例を紹介頂いた内容の相談を患者さん、またOTC医薬品購入時等に受けることがよくあります。
悩みの相談から体の気になることまでいろいろあります。病気につながりそうな場合は先生につないでいくことになりますが、日々患者さんと向き合い仕事ができたらと思います。
今回の発表の先生たちの活動をきき、また明日から頑張っていこうとモチベーションのアップにつながりました。

地域薬局の薬剤師は、小児期から老年期まで地域住民と密接にかかわり続ける機関・職種である。地域内においては、女性医療やセクシャルヘルスに関する相談を最初に受ける場となることが多い。安心してご紹介できる家庭医の先生が身近にいて下さることはとても心強いと、本日のフォーラムに参加して改めて感じた。

 

 

 

 

付録:AI文章分析による要約

※ユーザーローカル テキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/ )による分析

 

家庭医の守備範囲の広さを感じました。
Web
 で参加できるので、参加しやすくて助かります。
まだほとんど勉強もしていないのですが。
逆転移のお話があり、難しいと感じました。
事例と先生方のコメントが参考になりました。
家庭医にはそんな世界があるのかな?
診療所でできる範囲の広さを知れました。
症例紹介はわかりやすく勉強になりました。
このような会の開催に深く感謝している。
色々な切り口でとても勉強になりました。

 

 

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