【 第14回専攻医研修会開催要領 】
1.開催日時 令和元年 11月 20日(水)18:00~20:30
2.開催場所 滋賀医科大学キャンパス内 小講義室
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町(077-548-2111)
3.名称 SCRAP 臨床推論勉強会 テーマ「意識障害へのアプローチ」
4.研修会対象者
○JPCA滋賀県支部の指導医・専攻医、および医学生・医療関係者
5.目的/内容
(1)「総合診療を学びたい」と考える学習者(医大生)に対し、臨床推論を学ぶ場の提供を行う。
(2)推論を行う症例の事前準備や会自体のマネジメントは主に医大生が主体となって運営し、彼ら・彼女らの自己学習能力の向上につなげる。
(3)指導医/専攻医は、医大生とともに臨床推論を学ぶとともに、その医大生に対し指導を行い、ファシリテーション能力の向上につなげる。
(4)臨床推論のやりとりを通じて、JPCA会員と医大生の定期的な交流の場とし、プライマリケアに興味を示す学生の増加・獲得につなげる
以 上
令和元年11月20日
医学生との交流事業「第14回専攻医研修会」報告書
主催:日本プライマリケア連合学会滋賀県支部
1.概要 |
SCRAPという名称で臨床推論学習会を2017年より定期的に開催している。 本会は、医大生が主体となって構成された臨床推論勉強会であり、学生の主体性を尊重し自己学習能力の向上を促している。また専攻医は、医大生とともに臨床推論を学びながら、医大生に対する指導の中でファシリテーション能力の向上につなげる会となっている。 家庭医・総合診療医に興味を持つ滋賀医科大学の医学生が多く参加しており、将来の滋賀県の家庭医療・総合診療の発展を図るべく医学生との交流と啓発につながっている。 |
2.講師 |
近江八幡市立総合医療センター 救急・総合内科 徳田 嘉仁 |
3.実施日時 |
令和元年11月20日(水) 18:00 – 20:30 |
4.実施場所 |
滋賀医科大学キャンパス内 小講義室 |
5.参加対象 |
医学生、専攻医等 |
6.タイムスケジュール |
18:00-18:10 意識障害へのアプローチ ミニレクチャー 18:10-18:25 問診考察タイム (team based approach) 18:25-18:40 問診内容共有タイム/講師からのミニレクチャー 18:40-19:00 身体所見考察タイム (team based approach) 19:00-19:15 身体所見共有タイム/講師からのミニレクチャー 19:15-19:35 検査・鑑別疾患考察タイム (team based approach) 19:35-20:00 メインプレゼンターの学生からのtake home message 20:00-20:15 全体振り返り 写真撮影 20:15-20:30 メインプレゼンターとの個別振り返り/メンタリング
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7.実際の内容 |
医学生、専攻医等、指導医あわせて11名が参加した。 今回は意識障害をテーマに基本的なAIUEO Tipsに則った鑑別疾患の上げ方に加え、救急外来で意識障害をみた時の具体的な動き方、鑑別をあげる優先順位の立て方といった実践的な内容をふまえながら臨床推論を学生が展開していた。講師は適宜知識面での補強と思考課程の修正を行いつつ会全体をファシリテートした メインプレゼンターの学生が準備した事前学習資料では「まずは失神か、意識障害かを明確に」「3つの低●●から否定しよう」と覚えやすい語感と実際の臨床に即した鑑別の上げ方を復習した。その上で症例提示では、スモールグループを作りteam based learningを主体に各々の自己学習を促した。 また最終診断自体は大動脈解離による意識障害であり、AIUEO tipsにはのっていない診断であったが、ひとつひとつの臨床所見を深く考察すればたどり着けるものであった。最後に、メインプレゼンターと個別でのメンタリングを行なった。 |