【第2回 専攻医学習会事業 (医学生との交流事業) 開催要領】

 

1.開催日時  令和5年3月6日(月)18:00 20:00

 

2.開催場所  ZOOM開催(オンライン開催)

 

3.名称  SCRAP 勉強会 「キャリアについて考えよう!」

4.研修会対象者    

○JPCA滋賀県支部の医学生・医療関係者

 

5.目的/内容

(1)SCRAPは「総合診療を学びたい」と考える学習者(医大生)を主体者におき症例プレゼンター、司会、場のマネジメントといったものも医大生に委ねつつ主に臨床推論をテーマに開催している。今回は特別企画として「キャリアについて」の座談会を実施する。家庭医・総合診療医には全体的なファシリテーターおよびロールモデルとして参画し、キャリアについて語り合うことで医大生・専攻医の交流する目的を達成する。

(2)総合診療医、という選択肢についての認知度を高める。

(3)専攻医と医学生との交流をおこない、身近にロールモデルが存在することを周知する。

(4)JPCA会員と医大生の定期的な交流の場とし、プライマリケアに興味を示す学生の増加・獲得につなげる

(5)すでに7年間2週に一度のペースで継続実施している滋賀医大臨床推論勉強会SCRAPを引き続き継続可能な事業とするべく、定期的な開催につなげる

 

 

以 上


202338

医学生との交流事業「第2回専攻医研修会」報告書

主催:日本プライマリケア連合学会滋賀県支部

 

 

1.概要

SCRAPという名称で臨床推論学習会を2016年より概ね2週に一度、定期開催している。本会は、医大生が主体となって構成された臨床推論勉強会であり、学生の主体性を尊重し自己学習能力の向上を促している。

家庭医・総合診療医に興味を持つ滋賀医科大学の医学生(もしくは滋賀県出身の全国医学部生)が多く参加しており、将来の滋賀県の家庭医療・総合診療の発展を図るべく医学生との交流と啓発につながっている。

今回は「キャリアについて考える」という題目で医大生と専攻医間の座談会形式で悩みなどを共有しつつ、総合診療医という進路のメリットなどについてお伝えする会とする。

2.講師

双樹会 守上クリニック・よしき往診クリニック 訪問診療部 常勤医師

滋賀家庭医療学センター 遠隔指導医  徳田 嘉仁他3名

3.実施日時

令和5年3月6日()  18:00 – 20:00

4.実施場所

Zoom開催(オンライン開催)

5.参加対象

滋賀医科大学を含む全国の医学生

6.タイムスケジュール

18:00 - 18:10 チェックイン (自己紹介、アイスブレイク)

18:10 - 18:40 ブレイクアウトルームに別れて座談会

 専攻医2名+医大生5人程度のグループを2つ作成し、それぞれで「キャリア」をテーマにざっくばらんに座談会を実施してもらう

18:40 – 18:50 各ブレイクアウトルームででた意見の共有

18:50 – 19:30 指導医徳田による「キャリア」の講演

19:30 – 19:50 再度ブレイクアウトルームに別れ感想の共有

 専攻医1名+医大生2,3人に別れてマイクロなグループでのdiscussion

19:50 – 20:00 アウトロ 集合写真撮影

7.実際の内容

医学生14名、初期研修医1名、専攻医3名、指導医1名、あわせて19名が参加した。

今回は「キャリアについて考える」ということをテーマに医大生と専攻医がゆっくりと対話できる時間を多くとるために座談会を行ってからキャリアについての講演を聞いてもらうようにイベントを設計した。

各グループにわかれた座談会では「初期研修先をどうするか」といった具体的な就労先にくわえ「出産や子育てとのバランス」などライフワークバランス全体をどう考えるか、など幅広い話題があがった。参加した専攻医自体も男性医師で育休取得中の者や再受験で40歳から医師になったものなど多様性に富む専攻医がいており、ありきたりなロールモデル以外の多くのキャリア(=生き方)を示せたように感じている。

 また今回は直接的にキャリアというテーマを通して「家庭医として生きていくロールモデル」を示すことも出来た。大学内では家庭医と話す機会自体ほとんどなく、存在しているということすらなかなか示せていない中で、直接的なコミュニケーションをとり、関係性を深められたことが良かったと考えている。

 

 なお、SCRAPは約2週に一度の頻度で継続的に年間を通して実施をおこなっており、2022年度は合計20実施し、のべ参加人数は200に、2016年〜20233月までの7年間合計でいくとのべ参加人数1544となった。

SCRAPは本年度(2022年度)で7年目に突入しており、長期的継続的に学生の間から総合診療・家庭医療に触れることのできる機会を創出し続けることにつながっていると実感している。20234月以降も8年目のSCRAPを引き続きおこなっていく予定であり、今後も家庭医・総合診療医との交流や、キャリアモデル支援として、継続的に関わっていきたい。