平成30年度家庭医養成講演会開催要領
1.開催日時 平成31年 2月16日(土)14:00~17:20
2.開催場所 ホテルニューオウミ
(滋賀県近江八幡市鷹飼町1481 TEL 0748-36-6666)
3.目的内容 家庭医療・総合診療の先進地である米国のミシガン大学家庭医
療学センター指導医のマイク フェスターズ先生を招聘する。家
庭医療診療のみならず、診療所の質管理や専攻医教育のプログラ
ム運営など、組織のリーダー、指導医としてのノウハウを学習・
交流する機会とする。
また、日本における家庭医のより良き地域医療の資質向上を目
指す。
4.スケジュール
(1)開会あいさつ :14:00
(2)「滋賀県の家庭医養成の過去を振り返る」
(3)「滋賀県の現状と課題を共有する」
(4)マイク フェスターズ先生からのコメント・プレゼンテーション
(5)支部会員の皆様との意見交換・まとめ
(6)閉会あいさつ :17:00
以 上
日本プライマリ・ケア連合学会
日本プライマリ・ケア連合学会
日本プライマリ・ケア連合学会
平成31年2月16日
平成30年度家庭医養成講演会報告書
主催:日本プライマリケア連合学会滋賀県支部
1.概要 |
家庭医療の先進地である米国のミシガン大学家庭医療学科教授のマイク・フェターズ先生を招聘した。家庭医診療のみならず、診療所の質管理や専攻医教育のプログラム運営など、組織のリーダー、指導医としてのノウハウを学習・交流する機会となった。そして、日本における家庭医のより良き地域医療の資質向上につながった。 |
2.講師 |
医療法人社団弓削メディカルクリニック院長 雨森正記 滋賀県健康医療福祉部理事・滋賀医科大学特命教授 角野文彦 大津ファミリークリニック院長 中山明子 浅井東診療所所長 松井善典 ミシガン大学家庭医療学科教授Michael D. Fetters |
3.実施日時 |
2019/02/16 14:00~17:00 |
4.実施場所 |
ホテルニューオウミ |
5.参加対象 |
医学生、専攻医、指導医等 |
6.タイムスケジュール |
14:00〜14:05 開会 14:05〜15:05 「滋賀県のこれまで」(雨森正記、角野文彦) 15:05〜16:05 「滋賀県の現状・支部活動」(中山明子、松井善典) 16:05〜16:45 「Family Medicine and Shiga. A Historical Perspective」「Current Considerations for FM in Shiga Prefecture」(M. D. Fetters) 16:45〜17:00 全体討論・まとめ |
7.実際の内容 |
滋賀県における家庭医療の過去と現状について、重要な役割を担っている演者4名から発表が行われた。まずは、雨森先生より家庭医療が未だ認知されていなかった時代から滋賀県にて家庭医療を追求し実践と教育を確立するに至る過程を発表いただいた。その過程は本邦における家庭医療の道のりとも重なり、重要な示唆となった。さらに角野先生より、家庭医療や在宅医療の推進に向けてご尽力いただいてきた県の施策、大学との協働などを振り返っていただき、県による支援の重要性と今後の展望について討議された。一方中山先生、松井先生より、学会滋賀県支部の現在の活動とその課題について、専攻医教育の視点にとどまらず研修医や医学生やその先も見据えた課題について討議が行われた。最後にマイク・フェターズ先生より、戦後の滋賀県の地域医療の実践から始まり、先生が滋賀医科大学や滋賀県で行ってきた活動について振り返るとともに、国際的な視点から、滋賀県の家庭医療が抱える課題について社会的視点や研究面も含めて重要な示唆をいただいた。 これらの討議を受け、翌日に行われる滋賀県の家庭医療の未来への提言の討議にむけた重要な足がかりが得られた。 |
角野 文彦先生 雨森 正記先生 マイク フェターズ先生
中山 明子先生 全体討論の模様 全体討論の模様