【 第1回医学生との交流事業開催要領 】

 

1.開催日時  令和2年12月 9日(水)18:00~20:30

 

2.開催場所  滋賀医科大学キャンパス内 小講義室

        〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町(077-548-2111

                及びZOOMを利用したオンラインとのハイブリッド開催

3.名  称  SCRAP 勉強会

    「家庭医という視点がくれた臨床医としてみておきたい世界と景色」

総合診療医である徳田のキャリアについて、一緒に振り返る

4.研修会対象者    

○JPCA滋賀県支部の専攻医、および医学生・医療関係者

   (メインは滋賀医科大学の医学生だが、zoom開催も並列しておこなうため県外の医学生も含まれる)

5.目的/内容

(1)「総合診療を学びたい」と考える学習者(医大生)に対し、滋賀で総合診療医としてのキャリアを積んでいる徳田の今までの経緯やきっかけをお話しする。

(2)総合診療医、という選択肢についての認知度を高める。

(3)専攻医と医学生との交流をおこない、身近にロールモデルが存在することを周知する。

(4)JPCA会員と医大生の定期的な交流の場とし、プライマリケアに興味を示す学生の増加・獲得につなげる

 

 

以 上


令和21211

「第1回医学生との交流事業」報告書

主催:日本プライマリケア連合学会滋賀県支部

 

 

1.概要

SCRAPという名称で臨床推論学習会を2017年より定期的に開催している。

本会は、医大生が主体となって構成された臨床推論勉強会であり、学生の主体性を尊重し自己学習能力の向上を促している。また専攻医は、医大生とともに臨床推論を学びながら、医大生に対する指導の中でファシリテーション能力の向上につなげる会となっている。

家庭医・総合診療医に興味を持つ滋賀医科大学の医学生が多く参加しており、将来の滋賀県の家庭医療・総合診療の発展を図るべく医学生との交流と啓発につながっている。

今回は、臨床推論から少し離れ、滋賀で総合診療医として働く徳田の今までのキャリアを振り返るレクチャーを行うことで、医学生のキャリア支援や総合診療医の魅力を発信する場とする。

2.講師

近江八幡市立総合医療センター 救急・総合内科 指導医 徳田 嘉仁・

専攻医 前田千夏、専攻医 佐々木加弥、専攻医 田中いつみ 計4

3.実施日時

令和2年12月9日()  18:00 – 20:30

4.実施場所

滋賀医科大学キャンパス内 小講義室

および、zoomを利用したオンライン開催のハイブリッド開催

5.参加対象

医学生、専攻医

6.タイムスケジュール

18:00-18:30 チェックイン(自己紹介、アイスブレイク)

18:30-19:30 レクチャー

「家庭医という視点がくれた臨床医としてみておきたい世界と景色」

19:30-20:30 質疑応答 専攻医と医大生との交流

20:30      チェックアウト

7.実際の内容

 医学生19名、(うち滋賀医大生10名、滋賀出身の他大学医学部生2名、ほか群馬大や高知大などの医大生7)、指導医1名、専攻医3名、あわせて23名が参加した。

今回は「家庭医という視点がくれた臨床医としてみておきたい世界と景色」と題して、レクチャーを行う私徳田が医学生時代どのように過ごし、初期研修先をどう選び、実地にでてなにを感じ、どんなことを大切にして臨床医として成長してきたか、またその中での家庭医療学という学問の位置づけなどを徳田のキャリアを振り返りながらおこなうというレクチャーを行った。

 医学生からは「自分自身家庭医療というものに興味はあるものの「どうして家庭医療なのか』という部分にはあまりわかっていなかったのでとても感慨深かった」

「私は誰も断らない、どんな人も診れる医師になりたいと思ってきました。そうなりたいと思う私にとって、先生が下さったメッセージの一つ一つが自分にとっての宿題のように感じました」

「生きる」を支える先生のような医師になりたいと思いました。

純粋に臨床推論の技術がほしくて、今年の4月からSCRAPにお邪魔していたのですが、参加する度に医学よりも医療や人に興味が沸くようになりました。

といった非常にポジティブな影響を示唆するコメントを頂いた。

 

 また専攻医からも現在の家庭医療研修の実際を医学生に伝える時間もあり、会自体の目的である

・総合診療医、という選択肢についての認知度を高める。

・専攻医と医学生との交流をおこない、身近にロールモデルが存在することを周知する。

JPCA会員と医大生の定期的な交流の場とし、プライマリケアに興味を示す学生の増加・獲得につなげる

といった目的は十分達成できたものとなったと感じた。

 さらに、オンラインを併用することで滋賀県出身だけど滋賀県外で医学生をしている医大生にもアウトリーチすることができ、さらなる可能性を感じた


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